7. おりものが変です

“おりもの” の異常には、性行為感染症(STD)などによって生じる病的な変化と、排卵や加齢にともなって生じる生理的な変化があります。病的なおりものの異常には抗 生物質の投与など適切な治療が必要です。放置すれば病状が慢性化して不妊症の原因にもなりかねません。生理的なおりものの変化は特に治療の必要はありませ んが、病的な状態との鑑別が難しいため、異常を感じた時には早めに診察を受けて下さい。

おりものの原因
*病的なおりもの

(1)黄色や緑色の膿のようなおりもの
淋病、クラミジアなどの性行為感染症(STD)や膣内異物(タンポンなど)による細菌性膣炎が考えられます。

(2)豆腐のカスのような白っぽいおりもの
カンジダ膣炎が考えられます。多くはかゆみをともないます。

(3)白〜黄色で泡状のおりもの
トリコモナス膣炎が考えられます。慢性化すると黄色〜緑色になり、悪臭をともないます。

*生理的なおりもの

(1)10代〜20代前半にかけて、おりものが透明から白く濁った性状へと変化します。この変化は生理的な変化ですが、異常に感じて心配される人がいます。

(2)排卵時には、透明で粘液状のおりものが増えます。

(3)更年期以後におこる萎縮性膣炎では、無臭で黄色のおりもの(ときに出血をともなう)を少量認めます。萎縮性膣炎は加齢現象ですが、不快感をともなう 場合は治療が必要です。ただ更年期以後は子宮がんの発生が増えますから、おりものの異常を感じた時には勝手に自己診断せずに早めに検診を受けて下さい。

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