3. 下腹部痛

下腹部痛の原因には、(1)腫瘍によるもの、(2)炎症によるもの、(3)腹腔内出血によるもの、(4)生理痛、(5)消化管の機能異常や消化管の癒着によるもの、(6)尿路結石などがあります。

下腹部痛の原因

(1)腫瘍によるもの
子宮、卵巣、消化管の腫瘍があります。下腹部痛で、最も大切なことは悪性腫瘍の可能性があることです。
下腹部痛や下腹部の違和感を何日か連続して感じたり、たとえ1日で治まっても繰り返し感じる時には必ず受診して下さい。
( 女性疾患の解説書 “子宮の異常”、 “卵巣・卵管の異常“ 参考)

(2)炎症によるもの
子宮、卵巣・卵管、膣、腸管(虫垂)、膀胱などの炎症があります。いずれにしても、治療には腹膜炎を併発して緊急に手術を要するものと、抗生物質などの投与で保存的に治療できるものとの鑑別が大切です。
また炎症の中には、たとえ数日で症状が治まっても、将来不妊症の原因となる場合もあるため婦人科受診をおすすめします。
クラミジアや淋病などの性行為感染症(STD)は10代〜20代の若年者を中心に異常な流行がみられます。
(クリニックの診療内容 “性行為感染症“  参考)

(3)腹腔内出血によるもの
腹腔内出血の原因は、各臓器の腫瘍、潰瘍、排卵、子宮外妊娠などがあります。出血が多ければショック状態となり、生命の危険さえあります。緊急に手術を要するものかどうかを、一刻も早くみきわめることが必要です。

(4)生理痛
生理痛には、子宮筋腫や子宮内膜症など子宮に異常を認める場合と、超音波検査や内診でも子宮に異常を認めない場合があります。対症療法として鎮痛剤も用いますが、むしろ漢方薬が奏功する事が多いようです。

(5)消化管の機能異常や消化管の癒着によるもの

消化管の機能異常には、体質的な下痢や便秘の他、ストレスなど精神的な原因があります。消化管の癒着は、手術後におこる場合や、子宮内膜症・腹腔内の炎症が原因でおこる場合があります。

(6)尿路結石
するどく刺すような激しい痛み(疝痛)を、周期的に感じます。

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