24.性器ヘルペス

Q:性器ヘルペスとはどんな病気でしょうか。
A:単純ヘルペスウイルスを病原体とする感染症です。外陰部や口唇に感染します。

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Q:よくみられる感染症ですか。
A:性行為感染症の中で、女性ではクラミジアに次いで2番目に多い疾患です。

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Q:どのように感染するのでしょうか。
A:性交渉をとおして膣粘膜や外陰部の直接接触によって感染します。また、キスにより感染する場合もあれば、直接の接触はなくても、患部に触れた手指やタオルなどからも感染する可能性もあります。

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Q:感染後は、どのような経過をとるのでしょうか。
A:発症のしかたや臨床症状により、急性初発型、誘発型、慢性再発型、無症候型の4つに分類されます。

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Q:どんな症状がでますか。
A:急性初発型は、初めて感染して性器ヘルペスを起こす場合で、感染して2〜10日後に症状がでます。発熱や倦怠感があり、外陰部や膣、口唇を中心として 米粒大の赤い水泡がたくさんできます。水泡がつぶれて潰瘍になり、激しい疼痛を伴い、排尿や歩行が困難になることもありますが、早期に治療をすれば1〜2 週間で軽快します。

誘発型は、知らないうちに感染していて、本人の体調不良や抵抗力が落ちたときにウイルスが活性化しておこるもので、急性初発型と同様に激しい症状をおこします。急性初発型が治癒した後、約3分の1の患者さんは慢性再発型に移行します。

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Q:再発するのですか。
A:一度感染するとウイルスが神経細胞にひそみ、休眠状態で存在します。そしてその休眠状態から体力の低下(過労、病気)などによってウイルスが活性化し て、何度も繰り返して発病することもあります。慢性再発型の発症期間は3〜7日ほどで症状は軽症ですが、患者さんにとっては不愉快であり、他人へ感染させ る不安もあります。

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Q:何年も感染したのに気づかないままというのはおそろしいことですね。
A:誘発型もそうですが、無症候型などは、自覚症状・他覚所見が何もないにもかかわらず、不定期に性器からウイルスが放出されるので、感染源として重要です。

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Q:感染をチェックする方法はありますか。
A:血液検査で抗体を調べます。また、水泡や潰瘍から分泌物を採取し、ウイルスの有無を検査する方法もあります。

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Q:どんな治療をしますか。
A:一度感染すると生涯にわたって持続感染の病態になり完治しない病気ですが、発症している感染部位のウイルスを除去して症状を改善することは適切な治療 により可能です。症状が出た場合は、抗ヘルペスウイルス剤の内服薬や外用薬、また鎮痛剤による対症療法を行いますが、症状が改善するまで、1〜2週間はか かります。

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Q:予防には、どんな点に注意すればよいでしょうか。
A:性交渉において、最初から最後まできちんとコンドームを使用することによって性器ヘルペスはある程度予防できますが、100%安心とは限りません。コ ンドームに覆われない部分にヘルペスの病変がある場合には予防できないからです。水ぶくれや潰瘍などの症状がある間は性交渉を控えるのはもちろん、症状が なくても感染する可能性がある事を知っておくべきです。

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