5.子宮がん

Q:子宮がんとはどんな病気でしょうか。
A:まず、子宮がんには頸がんと体がんがあります。子宮の入り口付近にできるのが頸がん、子宮の奥にできるのが体がんです。
日本では頸がんと体がんはほぼ同じ発症数ですが、最近の傾向として、体がんの増加と頸がんの若年化があります。
子宮がんの進行はゆっくりで、最も定期検診が有用ながんです。

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Q:考えられる原因は、何でしょうか。
A:頸がんの原因はヒト・パピローマ・ウィルス(HPV)の感染が関わっていることがわかっています。HPVは男性性器の恥垢や分秘物の中に含まれてい て、セックスにより感染します。ただ、HPVに感染した女性がすべて発がんするわけではありません。出産回数の多い人、10歳代から性交渉のある人などに 多くみられる傾向があります。
体がんは卵巣から分泌される女性ホルモンがかかわっているといわれます。多くは閉経後の女性にみられます。
また、食生活や肥満、糖尿病、高血圧といった生活習慣病も関連があります。

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Q:治療法をおしえてください。
A:子宮がんは進行度によって、粘膜のいちばん表面の上皮にだけがんが発生している0期から周辺臓器にまでがんが浸潤しているIV期まで分類されます。進 行度や患者さんの年齢などで治療法は変わります。初期に発見できれば、子宮を摘出せずに病巣だけをとる子宮温存手術が可能です。
進行がんでは、子宮・卵巣や周辺のリンパ節の切除、さらに手術でとりきれない場合には、放射線治療や抗がん剤をつかった化学療法をします。
子宮がんは癌の中でも細胞が取りやすく、定期的な検診でがんを早期に発見することができます。

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Q:検診ではどんな検査をしますか。
A:まず、頸がん検査は、子宮の入り口を綿棒などでこすって細胞検査をおこないます。体がん検査は、専用の採取器具をつかって子宮の奥の細胞をとります。当クリニックでは、超音波(エコー)検査も併用して同時に卵巣がんのチェックもしています。
また細胞検査の結果、詳しい検査が必要な方は組織を採取して検査します。

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Q:検査によって膣や子宮が傷ついたりしないのですか。
A:綿棒や、細い管といった採取器具は改良を重ねていますし、私達も細心の注意を心がけていますので大丈夫です。少量は出血することがあります。

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Q:検診は何歳ぐらいから、どれ位の期間をあけて受ければよいのですか。
A:近年、子宮頸がんは若年化の傾向にあります。できれば20歳から、年に一度の検診をおすすめします。
体がんは、生理周期が順調な方とそうでない方で発病リスクが異なります。40歳からは、体がん検診もお勧めします。

・ 上皮内がん
粘膜のいちばん表面にある上皮だけにがんが発生している状態。初期がんで、確実に治療できます。

・ 浸潤がん
上皮だけでなく 、粘膜の奥にがんが浸潤している状態。進行がんで、進行の程度で治療も難しくなります。

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