タンパク欠乏

現代日本人の食生活とタンパク欠乏
メタボリックシンドロームなど肥満が健康に与える悪影響は大きな問題です。私たち日本人の肥満の原因は運動不足とカロリーオーバーですが、この原因は多くの場合糖質や炭水化物の摂取過多であり、タンパク質は不足傾向にあることを知らない方は意外と多いようです。

日本人女性に多い「冷え性」には様々な原因があります。東洋医学的に冷え性の病態は、血が滞った「お血」、水の溜まった「水滞」などと理解されています が、現代医学的には代謝が落ちた状態と考えられます。この代謝の落ちた状態をいいかえるとタンパク質の摂取不足状態といっても過言ではありません。
日本人の食生活で不足しがちなタンパク質は、3大栄養素の中でも最も重要であり、家の建築に例えると基礎構造にあたります。いくら柱や壁を立派にしても、基礎がしっかりしていない家は傾いてやがて崩落してしまいます。

血液検査データの読み方
タンパク質の摂取不足を示す血液検査データの読み方を 示します。まず、血中総タンパク(TP)が最低でも7.0(g/dl)以上、できれば7.5(g/dl)が望ましい数字です。また、血液中のタンパク質は アルブミンとグロブリンが主な成分ですが、この中でもアルブミンはその方の栄養状態をよく反映します。血中アルブミンは少なくとも4.0(g/dl)以 上、できれば4.5(g/dl)以上あれば理想的です。

次に、尿素窒素(BUN)です。通常BUNは腎機能検査の項目で、基準値は8〜23(mg/dl)です。タンパク摂取量からみると、BUNは15(mg/dl)以上が望ましい数値です。女性の場合10(mg/dl)以下の数値を示す方が多くみうけられます。
日本人の主食、炭水化物は文字通り炭素(C)と水(H₂O)でできており、炭水化物および糖質の最小単位はブドウ糖で、6分子の炭素(C)と水(H₂O) が結合した物質で窒素(N)は含んでいません。尿素窒素(BUN)に含まれる窒素(N)は、タンパク質を構成するアミノ酸のアミノ基(NH₃)の代謝物 で、腎機能に問題がない場合、BUNはタンパク質の摂取状況を反映します。

γGTPは肝機能などを表す数値として知られ、基準値は40(IU/l)以下です。通常、薬の常用者・毎日のようにお酒を飲む方・脂肪肝の人などが高値になります。10(IU/l)以下の低値の場合、タンパク質やB群ビタミンの摂取不足を表します。

また、GPT(ALT)が10(IU/l)以下の方、ALPが100(IU/l)以下の方、さらに総コレステロールが150(mg/dl)以下の方もタンパク質の摂取不足を考えてください。

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