白内障予防とビタミンC

白内障の増加
フロンガスは非常に安定な物質で、冷媒や断熱材、半導体洗浄など広く使用されてきました。しかし、成層圏においてフロンガスによるオゾン層の破壊が進み、現在オゾン層は約30%減少、2010年から2020年頃には60%の減少が予測されています。オゾン層は、宇宙から降り注ぐ有害紫外線(UV−B)や放射線から地球を守るシェルターです。この有害紫外線の増加が、白内障増加の原因です。紫外線によって生じる活性酸素の攻撃によって、水晶体タンパクの変性、水晶体に含まれるヒアルロン酸の変性、網膜細胞は不飽和脂肪酸が多く酸化されやすい、これらが白内障発生の原因となります。

ビタミンCの体内分布
抗酸化ビタミンの代表、ビタミンCは人の体内では様々な組織に分布していますが、特にビタミンC濃度が高い組織は副腎・脳下垂体・水晶体で、これらの組織には血液中の約100倍近い高濃度のビタミンCが存在します。これらの組織にビタミンCが多く存在することは、当然ビタミンCの需要が高いことを意味します。

ライナス・ポーリング博士とビタミンC
分子整合栄養医学の提唱者、ライナス・ポーリング博士は、ノーベル化学賞と平和賞を受賞した免疫科学者で、1970年代に多くのビタミンCに関する知見を発表しています。例えば、現在では常識となっていますが、上気道感染の予防に1日1000mgのビタミンC摂取の有用性はよく知られています。
ライナス・ポーリング博士の知見のひとつに、ビタミンCによる白内障予防があります。ショウジョウバエは蛹から成虫になると、寿命は約1日で、死後直ぐに目が白く濁ります。ところが、幼虫時にビタミンCを十分に餌に混ぜて与えたショウジョウバエには死後の白内障変化が起こりません。これは、ビタミンCの抗酸化作用が水晶体の酸化を防いでいると考えられます。

白内障予防
有害紫外線を防ぐことが白内障を防ぐことになります。最近紫外線予報が日本でも導入され、有害紫外線への意識が高くなってきました。晴れた日には、必ず紫外線カットレンズのサングラス(UVカットであれば、色付でなくてよい)を着用してください。また、1日1000〜3000mgのビタミンCの摂取も白内障の予防に有用です。ビタミンCは水溶性ビタミンで、尿中に排出されます。1度に大量に取らず、数回に分けて摂取してください。

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