抗酸化ビタミン

フリーラジカルと活性酸素
最近、フリーラジカルや抗酸化などの言葉を耳にする機会が増えました。
ところで「フリーラジカル」ってなんなのでしょう。一般に、原子核の周囲を回る電子の数は2の倍数で、2つで1対となることで安定な状態を保っています。ところが、何らかの原因で対電子が1つになってしまうと、不安定で攻撃的な状態になり、周囲から電子を奪って1対になろうとします。この対電子を失った不安定な状態を「フリーラジカル」と呼び、フリーラジカル状態の酸素が活性酸素です。活性酸素は、他の物質の電子を奪って安定(還元された)状態になりますが、電子を奪われた物質(酸化された)は、またフリーラジカルとなって他から電子を奪おうとします。こうして、連続的におこる電子の奪い合いの過程で細胞膜を傷つけ、動脈硬化や多くの疾患の原因となります。

抗酸化物質
生体にはフリーラジカルに対する生体防御機構が存在します。例えば活性酸素の1種、スーパーオキサイドラジカルの中和酵素(SOD)は、スーパーオキサイドラジカルを過酸化水素と酸素に変換します。その他、生体が持っている強い武器が、みなさんご存知のビタミンEやビタミンC、ベータカロチンなどの抗酸化物質です。これらの抗酸化物質は、フリーラジカルから細胞膜を守ることで、癌や動脈硬化など様々な疾患の予防につながっています。
生体内での抗酸化作用の主役はビタミンEといえます。そして、ビタミンEの酸化には、ビタミンCや最近はやりのCoQ10などが還元作用を発揮します。また、ビタミンCの酸化には、ピクノジェノール、α-リポ酸やグルタチオンなどが還元作用をもっています。大切なことは、抗酸化物質は単独で作用するよりも、数種類の抗酸化物質が相互に関連しあって作用する方がはるかに有効なことです。
サプリメントとして抗酸化ビタミンを摂取する際、摂取量も大切ですが、可能ならば天然のビタミンを摂取することも大切です。例えば、ビタミンEは4種類のトコフェロールと4種類のトコトリエノール、合計8種類の総称ですが、合成のビタミンEはαトコフェロールだけを合成し、「dl-α-トコフェロール」と表示されます。(天然のビタミンEは、「d-α-トコフェロール」と表示)
しかし、最近の知見ではδトコフェロールの抗酸化作用が最も強いという報告があります。もちろん、病院で処方する薬としてのビタミン剤も単一の製剤で合成されたものです。

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