風邪・感冒の漢方治療

漢方では、2000年近くも前から風邪の初期から治す処方が考案されています。漢方薬は即効性がないと思っている方が多いようですが、急性期に証(漢方ではその人の体質や病状を証と呼びます)に合った漢方を処方すれば20-30分で効果が現れます。代表的な漢方処方をいくつか紹介してみましょう。

風邪の急性期(太陽病期)で、頭痛・悪寒・発熱や首のうしろから肩甲骨に凝りを伴い汗がでにくい場合、実証(いわゆるがっちりタイプ)の方には葛根湯 (かっこんとう)が有効です。葛根とは葛(くず)の根っこです。また、虚症(一見虚弱体質)では桂枝湯(けいしとう)や麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいし んとう)を用います。咳や薄い泡状の痰・激しいくしゃみと鼻水を伴う場合には小青竜湯(しょうせいりゅうとう)、慢性期に入って咳が長引く場合には麦門冬湯(ばくもんどうとう)など、その人の証によって方剤を変えます。

私の場合は実証タイプで、普段から肩が凝りやすく、風邪のひき始めには関節痛や微熱・首の後ろの凝りなどの症状が出ます。そんな時には、葛根湯を2包(ツムラの方剤の場合)温湯に溶かして、ふーふーしながら飲みます。すると汗が出て、関節痛や熱感が楽になってきます。大切なことは、同じ症状でも証によって方剤は変わり、同じ方でも病期によって方剤は異なります。風邪・感冒は漢方の得意分野といえます。

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