頭痛の漢方治療

慢性の頭痛・偏頭痛を訴える方は思いのほか多く、特に女性に多く見られる傾向があります。現代医療では、血管性・緊張性・精神性・体質性・発作性・ヒスタミン性など、様々に分類されています。これらは、周期的にあるいは持続的に疼痛を起こし、頭痛持ちの方にしかわからない不快な症状で、明確な原因が分からないケースも多く、その具体的な対処法や根治的な解消法も見つけることは困難な現状です。鎮痛剤や非ステロイド系抗炎症剤、中枢興奮剤、マイナートランキライザー、麦角アルカロイド、抗うつ剤など様々な薬物療法のほか、安眠や入浴、適度な運動など頭痛の軽減に役立つ健康法も実践されている方も多いのではないでしょうか。

今回は、漢方から頭痛にアプローチしてみましょう。頭痛は漢方の得意分野なのをご存知ですか。中には10年以上も続いた頭痛が2-4週間の漢方治療で完治するケースもあり、6ヶ月以内に多くは症状の改善がみられます。

虚症(いわゆる虚弱体質)の方で、普段から胃腸が丈夫でない場合には桂枝人参湯(けいしにんじんとう)、手足が冷えやすい方には呉茱ゆ湯(ごしゅゆとう)や当帰四逆加呉茱ゆ生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうぎょうとう)、動悸やめまいをともなう場合には半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)などが使用されます。

また、実証(がっちりタイプ)や中間証の方では、朝起きたときから頭痛がして肩こりや目の充血がともない高血圧傾向がある場合には釣藤散(ちょうとうさん)、のどが渇いてよく水を飲みその割に尿が少なく汗をかきやすい場合には五苓散(ごれいさん)、また首から背中にかけてこりやすい場合には葛根湯(かっこんとう)などが有効です。

あまり知られていませんが、生理による鉄欠乏が頭痛の原因となっている方が少なからずいます。

また、アロマセラピーで使用する精油でも頭痛の改善報告があります。例えば、抗炎症効果があるカマズレンなどの成分を含有するローマン(ジャーマン)・カモミール、リフレッシュ効果のあるレモンやペパーミント、鎮静効果のあるラベンダー、その他メリッサやバジル、マジョラム、ローズマリーなど多くの精油で報告されています。これらの精油の使用には、購入時に専門家と相談することはもちろん、自分の好みの香りを選ぶことも大切です。

普段から頭痛で悩んでおられる方、鎮痛剤に頼るだけでなく、体質改善や漢方・アロマなど自然療法にも目を向けてみませんか。

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